毎週、ウィークリーDJが1つのテーマに沿ってマイフェイバリットアルバムを紹介するラジオ番組。2024年11月11~15日は、東京スカパラダイスオーケストラ(スカパラ)でバリトンサックスを務める谷中敦さんが登場。
テーマは、スカパラらしく「谷中敦が選んだ華麗なるインストの世界」。
デューク・エリントン『極東組曲』(11/11放送)
最初の1枚は、1920年代~70年代の約50年活躍したジャズ・ピアニストのデューク・エリントンのアルバム『極東組曲』。
〈紹介曲〉 ※順番は番組内での紹介順
・「旅行者の眼(Tourist Point of View)」
・「デリーの青い鳥(Bluebird of Delhi (Mynah))」
・「マウント・ハリッサ(Mount Harissa)」
・「ブルー・ペッパー(Blue Pepper)」
・「アグラ(Agra)」
・「アマット(Amad)」
谷中さんはスカパラに入る時にバリトンサックスを始めた異色の経歴。それまでボーカルをやっていたけど、スカパラにはボーカルはいらないと言われ、当時のリーダーに「バリトンサックスやってみない?」と言われたのをきっかけに、楽器屋に直行、バリトンサックスを一括購入してバンドに押しかけ加入したんだそう。
サックスを持った時に「似合うな」と思ったそうですが、デューク・エリントンのインタビューの中で「その楽器をもった時に似合うかどうかで80%決まる」という言葉があったそう。谷中さんのサックス人生とも通じるエピソード。
谷中さんの本アルバムに対するコメントはこちら
・デューク・エリントンの中でも割と変わり種。
・デューク・エリントンが極東を旅した時の印象やアイデアを基にして作ったアルバム
・色どりのある絵をたくさん見せてくれる
・「デリーの青い鳥」では、ジミー・ハミルトンのクラリネットをフィーチャーしている
(人間らしい、可愛らしさ、ユーモアあふれるバンドメンバー)
・それぞれの個性が感じるエリントン楽団の演奏
・「ブルー・ペッパー」はエイトビートのジャズ。「ジャズの大御所もこんなポップで分かりやすい演奏をするのか」と、スカパラを始めた当初に参考にしたそう。
・「アグラ」は本当にすごい!楽団の宝ともいうべき、バリトンサックスのハリー・カーネイの絶品の演奏。楽団でインドに行った時の曲で、タージ・マハルの印象を曲にしたもの。
・「アマット」はトルコとセイロンを旅した時の曲。
その他のフェイバリットソング:無性に聴きたくなる1曲
アルバムから離れたフェイバリットソングを紹介するコーナー。本日のテーマは、「無性に聴きたくなる曲」。
谷中さんの無性に聴きたくなる曲は、Queenの「My Melancholy Blues」。よく知られている曲とは毛色の異なる作品で、ほぼピアノ弾き語り。フレディ・マーキュリーが歌っているのが昔のジャズっぽいとのこと。
次回(11月12日放送)のまとめはこちら。
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