s**t kingz Fes 2024 ももたろう(後編)

エンタメ
よもつ撮影

あらかじめ言っておきます。さすがに最終回です。長々とありがとうございます。

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2日目(7月28日)の出演者ののぼり

そうしていよいよ鬼ヶ島に到着。実は鬼ヶ島はダンスホールで廃れてしまっていた。鬼たちは、いかしたダンスができる人たちで再興してほしいと懇願。そういうことで、ついに彼らが登場する。

s**t kingz!!!!

MORECHAU~TRASH TALK

1発目は最新曲「MORECHAU feat. edhiii boi, Janet真夢叶(ぺろぺろきゃんでー), JIMMY(PSYCHIC FEVER)」。生でのパフォーマンスはこのフェスが初めて。私たち観客の声など「漏れちゃう」どころか「湧き出しちゃう」!!今更ながら言うが、シッキンファンにとって、このフェスの順番、酷ですよね?すでにさんざん声を出させるだけ出させて、三浦大知×シッキンという一際ぶち上がる展開を経た後に真打登場って。声帯だけの勝負なら、地声オンリーで4時間立ち向かっている観客の私たちが、絶対演者より酷使してる(笑)。

続いて「TRASH TALK feat. Novel Core」。舞台『HELLO ROOMIES!!!』のテーマソングとして制作された1曲。途中の53(ゴミ)ダンス。「シッキンファンじゃない人わかるの??」という心配をよそに、なぜかみんなゴミゴミ…(※片手を上げて指を5,3,5,3にする動き)してた。ダンスレベル高い人たちのファンの順応性高い。

WINNING~衝動DO

そしてシッキンのライブではおなじみ「WINNING」で皆で踊るパート。会場を2つに分けて、きびだんごを投げる振りと食べる振りを交互に行う。単純だけど会場の一体感が気持ちいい。

「衝動DO feat.在日ファンク」では、ズビズバゲーム(Oguriさんが衝動的に発したスキャットに合わせて衝動的に踊るゲーム)。ちなみに1日目は在日ファンクのパートの時に生演奏で衝動DOを披露。バカバカしくって「技術の無駄遣い」感が半端ないのが、最高にクール!!!

Live like you’re dancing~Turn Up the Love

そして、「Live like you’re dancing feat. ZIN」。MVではカメラワークと鏡を駆使して4人が代わる代わる登場するシーンが印象的な1曲。武道館公演ではそのカメラワークを再現するため、舞台上にカメラマンが出てきて、スクリーンの映像で見せる演出に。それに伴い、客席からのスマホライトの演出で観客が4人を包み込むような雰囲気になった。歌のコンセプト同様、見る者、見られる者の境界が曖昧となりすべてが溶けていきそうな、シッキンの中でもダントツでしっとりとした色気に酔いしれるパフォーマンスだが、今回もこの演出によるパフォーマンス。フェスのムードを一気に変える。

その余韻に浸っていると、次はまさかの新曲「Turn Up the Love」。しかもコラボ相手はRIEHATAさん。初日だけでなく2日もこの楽曲のためにRIEHATAさんが登場するサプライズ。5人に仲の良さとダンスに対する信頼感が伝わってくる。

No End

続いて「三浦大知が来ておいてしない訳にはいかないでしょう!」といわんばかりに、「No End feat.三浦大知」となる。昨年の武道館公演に合わせて制作されたシッキンの表現者としてのステートメントである一曲。

去年武道館で見た時は、雄叫びのような声を発しながら、その鬼気迫るパフォーマンスに圧倒されたが、今回はその時とはまた違った感動だった。もっと身体の細胞1つ1つに染み入るような感動だった。あの頃は「No End」がシッキンの最前線で、パフォーマンスは限界のその先にいるギリギリのラインにいるような緊迫感があった。

しかし今回のシッキンは、そこからさらに進んでいる。「No End」も彼らの血肉となり、それが一種のノスタルジーのようなそんな心地にさせた。取材をした時、kazukiさんが「武道館も通過点に過ぎない、そう思えたことがよかった」と話していたが、それを実感した。三浦大知さんもそうだろうが、彼らは「同じ感動をもう一度」なんてするつもりはない。

Oh s**t!! ~KID

そして「Oh s**t!! feat. SKY-HI」。昨年の『音楽の日』でも各グループの選抜メンバーと一緒に踊ったことでシッキンの高難易度ダンスの代表格となった作品。これだけ踊った後に「Oh s**t!!」で締めるとは、フェスだからって「ノリよく楽しもう」で終わるつもりはない。最後の最後まで見せ続けることに振り切っている。「MORECHAU」「No End」「Oh s**t!!」なんて、フルコースで言えばメインディッシュだらけのようなハードな楽曲が揃う。

そしてフィナーレは、「KID feat. LEO (ALI)」。観客がタオルを回すことを前提にした楽曲で残りの体力すべてを振り絞ってジャンプして、タオルぶん回して、叫ぶ。出演アーティスト全員が、フェスのTシャツに着替えてステージに登場する。最後は全員でただただタオル回してはしゃぐ!!!!

エピローグ

会場内POP

…1日目、気づいたら4時間半が経っていた。どこの公式だ?「3時間半~4時間」と言っていたのは。4時間半じゃないか(笑)。

そしてこの4時間半×2日、「フーフー」言い過ぎて、私の声はとうとう限界を迎えた。特に2日は席が遠かったこともあり、その分声援送ろうと必死になって、普段あまりメンバーの名前を呼ぶことはないが、今回ばかりは「後ろの席でもみんなのパフォーマンスのすごさ伝わってきてるよ!!」と伝えたくて、恥も捨てて名前を叫ぶようにした。

2日目のラストには、『情熱大陸』の放送と、来年の舞台のお知らせが発表された。Shojiさんが「これからもたくさん楽しいお知らせができるようにするね」というようなことを言った時に声援を送りたかったが、さすがに声が出なかった。

生でのパフォーマンスを見るグループがほとんどだったが、そうであったことを忘れてしまう位に最初からフルスロットルでテンションが上がり、音楽を、ダンスを楽しんだ。シッキンにゆかりのあるグループが集っていたけど、決して内輪ノリにならないのは、「最高のパフォーマンスをすること」が彼らが仲間でいるための条件なんだろう。

「ダンサー主催(主体)のフェスをやる」

そんな夢のようなお話を、桃太郎の昔話に乗せて実現したs**t kingz。前人未到を更新し続ける4人の物語は「No End」のまま、とうぶん「Fin」の文字はつかない。

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