聖地巡礼旅もいよいよ最終章!札幌滞在最終日は、札幌駅周辺の施設をぐるっと回りました。
タイムスケジュール
8:00~9:00 日本基督教団札幌教会、札幌時計台
9:00~10:30 北海道大学植物園
11:30~12:00過ぎ サッポロビール博物館
~お昼~
13:30~14:00 サッポロビールファクトリー
20:30~22:00 チセのある個室居酒屋 海空のハル
23:30~ 夜行バス(すすきの駅)発⇒いざ最終決戦地、函館へ!
植物園とサッポロビール博物館は入館時間が決まっていますが、それ以外は外観を撮影するだけなら無料です。(時計台は中を見学するなら8:45~)
私はこの日にs**t kingzの推し仲間の皆さんと会う予定も入れたので、1日がかりの予定にしていますが、それぞれの所要時間はそれほど長くはないので、半日もあれば4か所回ることができると思います。
札幌時計台
言わずと知れた札幌の観光名所。札幌時計台は基本的に「札幌」を象徴するシーンとしてたびたび登場します。一般的に”三大がっかり”なんて言われますが、もうそんなことは言わない、言わせない。
主な登場シーン
・23巻225話:マイケル・オスロログ(ジャック・ザ・リッパー)の犯行シーン
・24巻238話:宇佐美の〇子探偵
※ほかにも見つけたら追記します
日本基督教団札幌教会
・外観:札幌市内の教会として
①23巻225話の扉絵
②ジャック・ザ・リッパ―の調査していた啄木が宇佐美に拷問されるシーン(25巻247話)
③ソフィアとアシリパが鶴見中尉と対面した教会(27巻〇264~271話)
私が滞在していたホテルから徒歩10分圏内という事もあり、昼と夜それぞれ行ってみました。夜になるとステンドグラスの明かりがついて、より趣のある雰囲気を醸し出します。
石川啄木の名句「はたらけど はたらけど猶わが生活楽にならざり ぢっと手を見る」の誕生秘話として、まさか宇佐美の〇〇探偵をぶち込んでくる作者のセンスよ。
私が訪れたこの日は札幌は一日中の雨。作中でもサッポロビール工場後は土砂降りの雨なので、雨の札幌もまた聖地巡礼と思えば一興。(どうせなら夜に来て雨に濡れる教会も撮っておきたかった)
北海道大学植物園の博物館:江渡貝邸
・外観:江渡貝邸として(8巻71話、他)
北海道大学植物園内にある博物館は、「剥製屋の坊や」こと「江渡貝弥作」の住居として登場します。植物園の正門をくぐって左側を進むと最短で辿り着きます。私は事前リサーチがユルユルだったので逆方向から進んでしまい、植物園全体をぐるっと回った後、最後の方でようやく博物館のあるエリアにたどり着きました。
見えた!記念にスマホの待ち受けいしていた尾形と共に。
博物館では剥製の展示ーー江渡貝邸さながらの迫力!
外観だけをモデルにしているのかと思いきや、館内はヒグマやウミガメ、大鷲など、さまざまな動物の剥製が展示されており、江渡貝邸にきた気分を味わえます。
漫画にも登場する”あの動物”たちを見ることができます。
「剥製屋」の家のモデルが、「実際に剥製の展示をしている博物館」にする点が非常に興味深いですね。開拓の村でも単に建築様式だけに焦点を当ててモデルにしているだけでなく、当時の建築物の用途やどういう属性の人が住んでいたかも、何となくリンクしているように感じたので、その辺りの取捨選択の仕方にリアリティがあるんだろうなと思いました。
園内全体も回ろう!ーー北海道の自然を体験
博物館(江渡貝邸モデル)の外観、中の展示でも十分満足度は高いですが、時間があるなら園内全体を回るべし!トリカブトやニリンソウなど作中にも出る植物を見ることができます。
北海道の大自然をそのまま体験するのは難しいですが、園内を回るだけでも「北海道の自然」をプチ体験できると思います。また私が行ったときは、温室エリアで「アイヌの熊送りの儀式」の映像が流れていました。
サッポロビール博物館&ファクトリー
札幌市内でマストなのは何と言っても「サッポロビール工場」でしょう!25巻248話で石川啄木が解明したオストログの次の犯行現場として登場して以降、27巻までの杉元・土方陣営VS大七師団のバトルの舞台となっています。
モデルとなった施設は「サッポロビール博物館」と「サッポロビールファクトリー」の2つがあるので要注意です。
サッポロビール博物館
植物園からサッポロビール博物館は歩くと30分ほど。私は時間があったので歩きましたが、バスで移動するのがベターですかね(笑)
博物館では煙突がみどころ
・レンガ造りの煙突:終盤で崩壊した煙突(上ヱ地が登った)として(26巻256話)
・サッポロビールのポスター(25巻249話扉絵)
囚人・上ヱ地が登り、最後に崩壊したレンガ造りの煙突があるのは「博物館」です。ファクトリーの方にも煙突がありますが、そちらはレンガ造りではないので要注意。
と言っても、煙突は土砂降り過ぎて撮影する気力が…。
博物館では、サッポロビールの誕生から現在までの歴史をジオラマやポスターなどの資料から辿っていきます。ポスターの展示では白石が扮した扉絵のポスターもあります。
ちなみにこの日のお昼ご飯ははサッポロビール園内のレストランの1つ「Lilac(ライラック)」で、ジンギスカンの食べ放題!
お肉の種類もたくさんあってモリモリ食べました。締めのデザートもアイス3種、小さめのキューブ上のケーキ3つ(笑)
長めの旅行期間中、ホテルの朝食とこのジンギスカンバイキングで、たらふく食べることが習慣化されてしまって、東京に戻ってから1人前のご飯じゃすぐお腹が空くようになってしまった。
サッポロビールファクトリーでは外壁に注目!
ジンギスカンをこれでもかと堪能した後、サッポロビールファクトリーに移動。ファクトリーではまず建物の外観(道路に面している側)をチェック!漫画でも俯瞰でビール工場全体を描いているコマでは、この特徴ある外壁が描かれています。
土砂降りの雨と私のリサーチ不足でサッポロビール工場で、細かいチェックはできませんでしたが、それでもやっぱり同じ場所に来ることができた感慨は深い!!
確証はありませんが、L字の建物と煙突の位置からして、宇佐美の最期はこのファクトリーの中庭かな?(博物館の方の外観をあまり詳しくチェックできなかったで曖昧です。)
チセのある個室居酒屋 海空のハル
札幌での最後の晩餐は、すすきのにある居酒屋「海空のハル」で。こちらのお店の特徴は、何と言ってもアイヌの住居(チセ)を模した個室があります。アイヌ料理を食べることは旅のプランに全然入れていなかったのですが、ウポポイで1日アイヌ文化に触れたことで、折角来たなら行かねば!!と思い、急遽予約しました(29日に電話して、31日の20:30~が予約できました)。
地下鉄「すすきの」駅から徒歩3分ほどのビルの地下1階。目印は卵のオブジェ。
徹底した内装でチセの中での食事を体験
壁に掛かっている木綿衣と鉢巻は着用可能。スタッフさんに言えば取ってくれます。
そして、個人的に一番胸アツだったのは実際のマキリを手に取ることができること。刃の部分はテープで保護してあるので安心してください。博物館で見るばかりで触ることができる機会がほとんどなかったこれらの衣服や道具を実際に手に取ることができるのも嬉しい体験。
漫画に登場した料理が目白押し「アイヌ創作料理プレート」がおすすめ!
コースの「アイヌの創作料理プレート」の内容は下記の通り。
・お通し
・前菜プレート(松前漬け、鮭のチタタプ、鹿肉の焼き鳥、子持ち昆布揚げ)
・獅子鍋(味噌仕立て)
・オハウ
・鰊そば
‥‥漫画を読んだ方はピンときますよね?そう、アイヌ料理だけでなく『ゴールデンカムイ』の中で登場する食事が目白押しなんです。言い換えれば『ゴールデンカムイ』コース!聖地巡礼者にとっては、まさに旅の集大成のようなコースです‼
もう少し高いコースだと「チタタプ体験」ができるのもあったり、単品で鮭のルイベもあります。これは何人かで来た方が絶対楽しいだろうな!!
部屋の中にはもちろん『ゴールデンカムイ』全巻揃っている!その他にもアイヌ文化に関する文献がいくつか置いてありました。
チセの中で、翌日からの函館に向けて五稜郭戦を軽く読む…。大団円まであともう少し。
札幌での最後の晩餐を楽しんだ後は、夜行バスの時間(23:40)まで時間があったので、すすきの駅近くにある銭湯で入浴。ちょうど雨も上がったのでさっぱりして函館に向かうことができて良かった!!
こみちの湯ほのか
地下鉄「すすきの」駅から歩いて3分ほどの床に位置する女性専用の24時間の銭湯。10時からの3時間利用で1,400円。料金の中にタオル代も含まれているので手ぶらで利用可能。
そして夜行バスに乗り込む!漫画では夜行列車ですが、夜行列車がないのでバスで移動。この流れはどうしても外せなかった!!杉元一行や尾形の寝顔を思い出しながら眠りにつきます。
コメント