【よもつ茶道記】色紙点て

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9月の茶道のお稽古は茶箱をやっていたのですが、10月に入ってのお稽古は、11月の茶会に備えて色紙点てを行いました。

古帛紗と茶巾を入れる箱を並べた様子が、まるで色紙を並べたかのように見えることから「色紙点て」と呼ばれる手前。備忘録もかねてその手順をまとめます。

席入り~総礼まで

色紙点てには「御所籠」という道具を使います。

籠の中には、茶碗2碗、棗、茶杓、茶巾、茶筅、振り出し、古帛紗4枚、帛紗をセッティングしておきます。籠はすでに部屋の中に置いておき、亭主は建水だけを持って中に入ります。籠から道具類を出す手順も決まっています。

①帛紗(籠の蓋の上に置く)
②茶杓(籠の蓋、右側に置く)
③茶巾箱(籠の蓋、左側に置く)
古帛紗4枚(籠の身のすぐ横に置いて、1枚目、2枚目を所定の位置に置く)
⑤振り出しを袋から出してお客に出す。
総礼

私はどうしても③の後に古帛紗を出すのを忘れてしまった。すぐに手前をしないからなんとなく「振り出しを出す」方に意識が向いてしまう。

道具を清める~一碗目を出すまで

①茶碗を取り出し、棗を大津袋から取り出す。
②茶杓を袋から取り出してセットする。
③茶巾箱を仕覆から出して所定の位置に置く
3,4枚目の古帛紗をそれぞれ所定の位置に置き、2碗ごと茶碗を4枚目の古帛紗の上に置く。
⑤1碗目の茶碗を手前をする古帛紗の上に置き、「へだて」を籠の中にしまう。
⑥茶筅を出して1碗目の茶碗の中に入れる。
⑦籠の蓋を閉めて箱を上に突き上げる。
⑧建水を上げて居ずまいを正す。

道具を出すこと、またその順番に気を取られてしまいますが、最後に籠の蓋を閉めて上に突き上げるという1手間が入ることを忘れないように。

よもつ
よもつ

1つ1つの手順を覚えるのも大変だけど、それぞれの道具の扱いも慣れていないと全然うまくできない。特に道具を包んでいる仕覆の紐の結び方とか仕舞い方に手慣れているかどうかが如実に表れます。

これでようやく基本の茶を点てる手順に入ります。

①棗・茶杓を清める
②茶杓を清めたらそのまま鉄瓶の蓋を閉める
③お湯を入れる
茶巾箱から茶巾を取り出す⇒畳み直して箱の身の上に置く
⑤茶筅通し(お湯を捨てて茶巾で拭く)
⑥通常の手前の通り茶を点てる
⑦一碗目用の古帛紗を出して、その上に茶碗を出す。

基本的には通常の平手前と大きくは変わらないのですが、とにかく④が忘れがち!!お湯を入れてからすぐ茶筅通しをするのではなく、茶巾箱の蓋を開けて茶巾を出してから茶筅通し!!!この順番が覚えられなかった。でもよく考えたら先に茶筅通ししたら茶巾がいつ出るんだ、って話なんですけど、最初はそうはいかないよー。

2碗目を点てる

イメージ(家で点てた写真なので悪しからず)

正客が一口飲み始めたら2碗目を点てます。すでに茶筅通しは済んでいるので、お湯を入れて温めたらすぐに茶を点てます。茶碗の出し方は1碗目と同じで、古帛紗を先に出して、茶碗を出します。

しまいつけ(拝見あり)

正客から茶碗が戻ったらしまいつけます。

①茶碗を取り込み、古帛紗は右膝横に置く
②湯を入れて捨てる(正客から声がかかる)⇒「仕舞わせていただきます」
古帛紗を手前用の古帛紗のすぐ横に置く
④通常の仕舞いつけの手順で茶碗を清める
⑤2碗目が帰ってきたら茶碗を手前用の古帛紗の上に置く
2碗目用の古帛紗を1碗目の茶碗と籠の間に置く
⑦通常通り清める(茶筅通しは不要)
⑧籠を下げ、蓋を開けて「へだて」を2碗目につける
⑨1碗目の茶碗を入れる
⑩茶巾、茶筅を茶碗の中に入れ、茶巾箱を閉めて籠の中にしまう
⑪茶碗を古帛紗ごと籠の上に置く

1碗目と2碗目の古帛紗の仕舞い方が微妙に違うところに注意。1碗目はまだ「おしまい」の挨拶をしていないので、とりあえず右側に置きますが、2碗目はすでにしまうことが分かっているので、すぐに最初の位置に戻します。

拝見までの流れ

茶杓、枕をそれぞれ右手、左手で持ち、古帛紗ごと棗をもって客付きに移動。

①通常通り棗を清める
②茶杓を清めたら建水で払う⇒帛紗を二つ折りにして懐にしまう
③茶杓、枕をもって棗を出す⇒続いて茶杓を出す
④籠の蓋を閉めて、籠をもって客付きに移動
⑤客付きで籠の向きを変えて出す
⑥建水を持って下がる
⑦茶碗を持って下がる

帛紗を胸にしまうというのがポイント。

さいごに

古帛紗を4枚も使用する贅沢な手前。先生が用意してくれた古帛紗を眺めるのも楽しかったです。まだ私は古帛紗は1つしか持っていないけど、季節に合わせたものとかをサラッと出せるようになるといいな~と思いました。

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