毎週、ウィークリーDJが1つのテーマに沿ってマイフェイバリットアルバムを紹介するラジオ番組。2024年11月11~15日は、東京スカパラダイスオーケストラでバリトンサックスを務める谷中敦さんが登場。
テーマは「谷中敦が選んだ華麗なるインストの世界」。
クール&ザ・ギャング『クール&ザ・ギャング』(11/13放送)
11月13日放送では、クール&ザ・ギャング『クール&ザ・ギャング』を紹介。1969年に発表された、バンド名をタイトルに冠したファースト・アルバム。谷中さんもスカパラに入った頃にレコード屋で見つけて、勇気づけられた一枚。
〈紹介曲〉 ※順番は番組内での紹介順
・「ブリーズ&ソウル(Breeze & Soul)」
・「チョコレイト・バターミルク(Chocolate Buttermilk)」
・「シー・オブ・トランキリティ(Sea Of Tranquility)」
・「ギヴ・イット・アップ(Give It Up)」
・「シンス・アイ・ロスト・マイ・ベイビー(Since I Lost My Baby)」
・「ザ・ギャングス・バック・アゲイン(Kools Back Again)」
・「ロウ・ハンバーガー(Raw Hamburger)」
1曲だけの良さではなく、アルバム全体を通しての展開(順番)が上手く、アルバム全体を通して聴くのがおススメの一枚。
谷中さんも日々の作曲、アルバムやライブの制作の中で、曲順に気を配っているとのこと。曲順によっては冗長に聞こえたり、1曲の印象が強くない曲でもアルバムの中で必要になったり…ということで、アルバムという1つの作品を通して聴く体験もぜひ楽しんでほしいとのこと。
・全曲素晴らしい!アイデア勝負でグルーヴィなサウンド。
・途中からボーカルを入れて曲を発表しているバンド。
・一人一人が傑出している訳ではないけど、バンドになった時に素晴らしい人間味あふれるサウンドを聞かせてくれる。
「ブリーズ&ソウル」は聞き方によっては聴きどころがないように聞こえるけど、アンサンブルの妙が冴える。
・「チョコレイト・バターミルク(Chocolate Buttermilk)」が谷中さんが特に好きな1曲で、スカパラの中でも人気だそう。ノリが良くて、甘酸っぱい青春ぽさもある。
・「ザ・ギャングス・バック・アゲイン」のリフがいい!アルバムの中でも繰り返し使われている。
クール&ザ・ギャング「ジャングル・ジャズ」
ちなみに、谷中さんはスカパラでのバンド活動のほかに、DJもしていて、その時にクール&ザ・ギャングも良く使っていたそう。「ジャングル・ジャズ」はビートの重さが良くて、ファーストアルバムの初々しさとは違うダンサブルな1曲。
その他のフェイバリット・ソング:歌詞が好きな曲
ジミー・ヘンドリックスの「リトル・ウィング(Little Wing)」。「男ってバカだなぁ」と言う感じの歌詞。自分が落ち込んでいる時に、彼女が現れて「私から何を奪ってもいいのよ」と言われる、という内容で、女性に甘える男のおろかさもまた切なく聞こえる1曲。
次回(11月14日放送)のまとめはこちら。
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