着物ライフで困るのが、襦袢の襟汚れではないでしょうか?「半襟をいちいち縫い直すのは面倒…」と思っている人は多いと思います。私も茶道の稽古を始めて、着物を着るようになりましたが、思っていた以上にすぐに半襟が汚れてしまい困っていました。
そんな着物ライフのネックの代表である「半襟の縫付け」を解決してくれるアイテムが「うそつき襟」です。この記事では、私が実際に「うそつき襟」を使ってみた使用感を紹介します。
「うそつき襟」ってどんなもの?
「うそつき襟」とは、本来襦袢に縫い付ける「半襟」を、縫い付けない方法で装着するアイテムで、取り付け方は2種類あります。
①ファスナータイプ
②襦袢の襟の上に被せるタイプ
私が今回楽天で購入した「うそつき襟」は、②の被せるタイプ。この被せるタイプは、ファスナータイプよりもリーズナブル。その分取り付ける時の手間はファスナータイプよりはかかります。
どちらがいいかは、着物を着る頻度やシチュエーションによっても変わると思うので、ご自身の着物ライフに合わせて選択してください。
実際に使ってみると・・・
着付時の感想
襟芯を入れた襦袢の襟に背中心と「うそつき襟」のセンターを合わせて上に被せます。公式サイトでは「粗くてもいいので縫い付けておくとよりキレイに着ることができる」とアナウンスされています。
でも「それさえも面倒くさい!」と思ってしまう私は、とりあえずそのままで着てみました。襟の感触は少し固め。
襦袢を着た段階では特にズレることもなく「割といいのでは!」と思っていました。…しかしやはり着物、帯を着ていくうちにちょっとズレてきます。ただでさえ慣れていない着付に、さらにもう1つ気を付けないといけないポイントが生じてしまいました。
襦袢の襟から”カパッと外れる”ということはありませんが、時間が経つと少しずつ下の襦袢の襟からズレてきたので、普段着として使う位であれば問題ないかもしれませんが、やはり茶会などの格式の高い場で使用する場合は軽く縫い付けるのが良いかもしれませんね。
いざ人前に出て見ると、周りからの反応が…
実際に茶会で、稽古場の先生、仲間、そしてお客様と会いましたが、誰からかも何も言われませんでした。
つまり「本物の襟」としてきれいに見えていたという事です!いつもきちんとした着付ができてないか機微しい目を光らせる先生にも気づかれず。朝の7時から夜6時まで、約11時間の使用でしたが、少し右側の襟がズレたのですが、明らかに”みっともない”状態にはならなかったので、「うそつき襟」としては十分の働きでした!
私が感じたGOODポイント
衣文抜き・胸紐がついてくる!
こちらの商品は、襟に「衣文抜き」がついており、おまけで「胸紐」が1本ついてきます。
個人的にはこの紐が1本もらえたのが嬉しかったです。実は、紐が最小限しか持っておらず、そのうち1本は先端がダンゴ状になって使いづらかったので、胸紐がついてきたのは大変助かりました。
着物を着る上で紐は多い方がいいので、着物に使う小物が少ない人にもおすすめです。
お手頃なお値段
本商品は約1000円~2000円程度で購入できます(キャンペーン等で値段は変更しているようですので、商品サイトで確認してください)。
「うそつき襟」のうちローズカラーという襟がファスナーでつけ外しできるタイプもあり、そちらも襦袢の襟だけを洗濯することができるものですが、お値段が10,000円前後。個人的にはちょっと即決できない値段でした。
仕事などで頻繁に着物を着る人は、取り付けに掛かる時間、着てからの安定性、値段を総合的に見るとファスナータイプの方が良いかと思います。
ただ、私が着物を着る機会は「茶道の稽古」と「観劇などのお出かけ」くらいで、多くて月2~3回なので、この被せるタイプで十分だと感じました。
おまけ
ちなみに、私の母のライフハックですが、半襟を安全ピンで留めていました。ですので、「粗くてもいいとしても、そもそも縫い付けるのが面倒」という場合は、この「うそつき襟」を安全ピンで止めるというのも一つの方法だと思います。
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